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海晴丸は鹿児島 錦江湾のジギング、船釣りの遊漁船です。マダイ、カンパチ、タチウオ、カワハギ、アオリイカなどジギングやティップラン、コマセで狙います。

海晴丸 釣り教室  

  海晴丸連絡先  090-3738-2896     kaisei6@docomo.ne.jp

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沖釣りライトゲーム  ボートエギング ・・・船長コラムエキスパートより

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第3回カラーにコダワル      ・・・船長コラムエキスパートより

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第2回 自作ウィリーでねらってみよう      ・・・船長コラムエキスパートより

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第1回 ライトウィリーのディープゾーン      ・・・船長コラムエキスパートより

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かわはぎ解説      ・・・週刊つりニュース

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ラバジギ解説       ・・・週刊つりニュース

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漁師が産み出した”まき落とし” 釣人が考えた”チョロ釣り”     ・・・ルミカ『マダイを極める』より

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初秋の人気ターゲット『太刀魚』   ・・・船長の船長による船人のためのコラムより

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沖釣りライトゲームLT根魚(ロックフィッシュ)    ・・・船長の船長による船人のためのコラムより

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ライトウィリーで五目釣りを楽しむ     ・・・船長の船長による船人のためのコラムより

8

今年の冬もキモパンかわはぎでアツくなれ! ・・・船長の船長による船人のためのコラムより

7

LTマダイ解説・・・上達への近道はトラブルシューティングから   ・・・週刊つりニュース

沖釣りライトタックルゲームで魚の王様“マダイ”を釣る!   ・・・船長の船長による船人のためのコラムより

マダイ釣りの置き竿釣方

ドラグとマキエについて

竿頭になるために

キス釣り

天秤釣りと胴付釣りの違い

 

 

 
海晴丸連絡先  090-3738-2896     kaisei6@docomo.ne.jp


                          

沖釣りライトゲーム ボートエギング
                                  月刊釣りファン 連載中 2009年8月号


沖ポイントは手付かずのアオリ天国

全国的なエギング人気はその陰りを見せる気配もなく,未だ防波堤や磯では毎日たくさんのエギンガーの姿を目にする。シーズンにもなると実績の高い,人気のある堤防あたりでのんびりキャストするなんて,まず難しいだろう。エギング人気が増す一方で,手軽にできて面白いというエギング本来のスタイル(楽しみ方)とは些か,かけ離れてきている現状のようだ。そこで最近人気急上昇してきたのが船からやるエギング。陸からは届かない手付かずの一級ポイントを広範囲に攻められるため,釣れる確率も非常に高くなる。季節ごとに変わるアオリイカのレンジに合わせて,ポイントも浅場から沖の根周りへと一年通して楽しめる沖釣りになったのだ。今回はもっとお手軽にエギングを楽しむためのボートエギングについて解説していく。
船から狙う方法は2通り
エギを使ったアオリイカを狙う方法は混同されやすいが2通りある。一つは,深場(15m〜50m)に移動したアオリイカを狙う時にやる船アオリだ。10号前後の中オモリを使い,4尺ほどの手跳ね竿,シャクリ竿を使って縦方向にエギを動かしイカを釣る方法で最近流行しているエギングとは比べものにならないほど船アオリの歴史は遙かに古い。エギ自体は薩摩藩(鹿児島)発祥で,船アオリの歴史も300年前にもさかのぼる程だ。先人たちは月の満ち欠け,天気,季節に合わせて木を削り,木目や焼き目で模様をつけ,古銭で浮力調整してオリジナルの餌木を作ってきた。餌木はその模様や大きさ,姿勢ごとに分けられ,チューニングされた餌木には思いをこめて一本一本命名をし,大切に桐箱に入れられて愛用されてきたようだ。もう一つは今回紹介する陸っぱりのエギングスタイルそのままで狙う方法,いわゆるボートエギングだ。船からも一年通してこのスタイルで狙うことが可能だが,主に秋シーズンのように浅場(5m〜15m)でイカを狙う場合に向いている。ボートエギングは攻撃的にせめ続ける釣りで,エギを追っかけるシーンがサイトで楽しめるスリリングな釣りであり,現在も発展中の釣りといえるだろう。
ボートエギングのポイント
代表的なポイントとしては,ゆるやかな潮流のあたる岬周りや沖の堤防にゴロタや沈み根,海草などの藻場がポイントになる。エサとなるベイトがいる入り江や沖の瀬も格好なボートエギングのポイント。ポイントに着いたら偏光グラスで海中の様子をようく見て,イカがどこに潜んでいるか,観察してからキャストすること。
ボートエギングを手軽に楽しもう
釣り方は陸から釣る方法とほぼ同じなのでここでは省略したい。タックルも陸からと同じ89フィートのロッドで問題ないが,ポイントの近くまで寄れるボートエギングでは,遠投する必要性が少ないため,6フィート前後のショートロッドでも構わない。また軽くキャスティングできるベイトリール+ゲームロッドといったベイトのライトタックルでも可能となるので,まずはお手持ちのタックルで手軽にチャレンジしてみよう。ただしシャクリやトゥイッチなどのアクションにも影響するため,ラインだけはPE0.81.2号)にこだわって頂きたい。
2つの違い
陸っぱりからのエギングゲームとの大きな違いが2つある。一つはボートからでは沖から岸に投げるケースが多く,当然ながらキャストしたエギは浅い方から足元の深い方へと進んでいく。糸フケが原因による根掛かりは少なくなるものの,糸フケを取り過ぎると,海底を取れなくなってしまう。ボトム主体に狙う場合はエギをシャクっても,糸フケを取る量は通常よりやや少なめにすることが大切となる。もう一つの違いは,堤防や磯からとは違い,“常に足元が動く”ということ。陸からのエギングだと,キャストした後は海面に浮いたラインを見てボトムにエギが着底したかどうか簡単に知ることができるだろう。船からだとキャストした後も自分の位置は少しづつ移動するため,最初は底が取り辛いかもしれない。始めのうちは沈下速度の速いエギを使用するなどして,徐々にイメージを身につけよう。風が強く船が早めに流れる日や沈下速度の遅いエギまで使いこなせるようになれば,ボートエギングの達人になれるはずだ。
ボートエギングはチームワークで釣果をあげる
乗り合いや貸切で,数人一緒に船に乗り込んでやることが多いボートエギングでは,チームワークを生かしてさらに釣果を伸ばしていくこともできる。例えば誰かがアオリイカをヒットさせたとしよう。釣れたレンジ,エギのカラーや状況を教えてもらうだけで,次に自分がヒットする確率はグンと上がるだろう。また,よく見ると隣の人がヒットしたイカの後から,食い気モードにすっかり変身した好活性のイカたちがズラズラとついてくるなんてこともよくあるのだ。こんな場合は釣れたイカはすぐに船には上げずに,可能なら海面よりやや沈んだ位置でしばらく泳がしておいてもらう。すると,おもしろいように追ってきたイカが他のエギに次々にヒットしていくのだ。目の前で大きなイカが自分のエギを目掛け,それを抱く瞬間を目の当たりにするのはたまらなく,最もエキサイティングする瞬間を体験できる。ボートエギングはその日に乗り合わせたチームで釣果を伸ばしていくことができる釣りなのだ。

                             鹿児島 海晴丸 中田清治

船長コラムエキスパート   第3回 カラーにこだわる
                             月刊釣りファン 連載中 2009年3月号 NO514

基本カラーは緑,ピンク,白
前号でもお話したとおり,釣り人ならウィリーカラーの配色や仕掛け全長の変更,針の大きさなど,ちょっとした細かい点にも拘りを持ちたくなるものです。気になるウィリーカラーですが,基本中の基本としてまずは緑(MG)ピンク(P)白(KW)のウィリー針を用意しときましょう。沖のポイントに着いてすぐには海の状況もわからずカラー選択を迷うとこだが,まずはこの3色で始めるのが,無難といえるでしょう。言い換えればだいたいの場合はこれでOKということです。ご存知の通り,朝まずめには魚の喰いが発っています。こんな時はコマセの中のウィリー針を魚はシルエットとしてだけ捕えているんでしょう。コマセの粒と同じか少し大きいくらいであれば問題なく喰ってきます。釣針に何か少しでも付いているだけで,釣れるのも同じ理由からです。123
状況に応じたカラーパターンで攻略
問題なのは潮加減や天気,水温の影響などなどで魚がエサを積極的に追わない時間です。晴れの日と曇りの日とでは海中に届く光線量も変わってくるため,カラー次第では釣果に大きく左右されます。潮が澄んでいると光線が入りやすく,逆に濁っていると光が張りにくい事になります。もし視力の悪い魚をターゲットにしているなら,無視できない重要なポイントとして考える必要がありそうです。こういう時こそ効率よく釣果を重ねるために,ウィリーカラーの配色パターンが重要になってきます。やや潮が澄んでいるなら,薄いピンク、蛍光黄色、蛍光ピンク,蛍光緑,クリーム、水色,薄緑,薄黄など目立ちすぎない淡い色合いのウィリーカラーが効果的となります。逆に潮が濁っているときは茶、濃いピンク、オレンジ,青,紫などの視認性のよい濃いウィリーカラーがよくあたります。ウィリー釣りの場合,このように海の状況にリンクしてヒットカラーが存在するのも事実です。それはタコやマグロ,イカなどは濃淡だけ認識できるものの色の区別はできない魚もいますが,色の区別が出来る魚は多く生息しているということです。それに付け加え魚種によっても好みのウィリーカラーが存在することも知っておきましょう。と,ここで答えをズラズラと書いてしまうとみなさんの楽しみが減るので,控えさせて頂きますが,例を一つあげるならメジナが狙えるポイントなら私は必ず緑色か青色のウィリーを仕掛けに入れておきます。それは毎回の釣行で作ったウィリーカラーノートを分析すれば自ずと答えが出てきますが,メジナは緑色か青色のウィリーにヒットしてくるパターンが多いのです。このようにウィリー釣りは,狙うタナ,シャクリパターン,ウィリーカラーの配色で魚の大きさ,魚種までもある程度コーントロールできる攻撃的に攻められる釣りなのです。

ウィリーターゲットNo3:イサキ イサキは“棚”を釣れ
イサキは初夏から夏にかけての格好のターゲットで潮通しの良い岩礁帯を好み、大きな群れを作る。ウリンボと呼ばれる幼魚から中型までのイサキは数釣りを楽しめるのでビギナーのウィリー入門の一押しターゲットとなる。また2Kgを越す大型になると黒ずんだ魚体には貫禄があり,瀬魚独特の引きの強さも格別でベテランにも人気が高い。よくスーパーなどで見かけるイサキであるが,刺身、塩焼き,眞子の煮付け,白子の塩焼きなど食味も抜群で高級魚として取引される。イサキの泳層は通常なら海底近くから
10メートル程上となるが、コマセを撒き続けると時には海面までも上がってくる魚である。よって狙う際は海底からではなく海面からのタナ取り方法をする。泳層いわゆるタナは天候、時間,潮色などで刻々と変わるため,こまめに泳層を探り,早く見つけ出すことが大漁へのカギとなる。このイサキこそ,コマセを少しづつ撒いてレンジを探れるウィリー釣りに打って付けのターゲットといっていいだろう。タナ取りは狙ったタナ下2〜3mから70cm刻みでコマセワークを行う。アタリは“コンコンコン“とはっきりと小気味良く竿に伝わる。がここでは慌てず次のアタリを待つこと。理由はこの魚は群泳しており,多点掛けで釣果を伸ばせるので1匹掛かっても次のアタリを待ち,2匹,3匹と効率的に釣るようにしたい。 またイサキはピラミッド型の泳層形態を作り,大形魚ほど上部に多いため,大型魚を狙って釣ることも可能なターゲットと言える。時には2〜3mのタナを間違えただけで自分だけ釣れないこともあるほどに,タナ取りこそがこの釣りのカギとなる。周りが釣れていて自分だけ釣れない時は、釣れている人にタナを聞いて自分のタナを修正するか仕掛けを交換する。タナが重要であるため,リールの水深カウンタの正確なものを使うことが大前提。意外にもこの理由で”他人よりも釣れない“という悲しい結果を招いている人が多いのです。表示がズレているリールは前日までにラインの入力学習をやり直して置きましょう。失敗しない方法は1mマーキングの入ったPEラインを見てタナを取る方法です。これが昔ながらですが確実でしょう。また釣れない原因の一つとして多いのがコマセの放出量の調整が悪いケース。チョロチョロと少しづつ長い時間出るように調整すること。取り込む際は背びれが硬く尖っているため、持つ時は腹側から握るようにします。潮が流れる時間に適切なコマセワークと確実なタナ取りさえ守っていれば決して難しい釣りではない。ぜひお手軽ウィリーでおいしいイサキを釣りに行きましょう。

 

船長コラムエキスパート   第2回 自作ウィリーでねらってみよう
                             月刊釣りファン 連載中 2009年1月号 NO512


”自作ウィリー“で狙ってみよう
初めは市販品を使うのもいいが,釣り人ならウィリーカラーの配置や仕掛け全長の変更,針の大きさなど,ちょっとした細かい点も拘りを持ちたくなるものだ。自分の気に入った所謂”オリジナルウィリー“を作るなら自作するしかない…といってもウィリー仕掛けは簡単に作れるので是非チャレンジしてみましょう。まずはウィリー糸を揃えますが,たいていの釣具屋さんには揃えているはず。なければ手芸品店にもおいてあるので,代表色の緑,白,ピンク,茶色などを揃えておきます。
@基本の巻き方と針の選択
最近はウィリー糸1本の細巻きが主流なのでこちらを紹介する。まず使用する針はチヌ針2号を基準に1号〜3号程度でムツ針なら9号前後となる。ターゲットを選ばないウィリー釣法だけに思わぬ大物が来てもやりとりできるようにやや太軸の丈夫な針を選択しよう。まずは図1のように針のフトコロ部に人差し指と親指で挟むようにしてウィリーをつまむ。図2のように針の曲がり始めの位置からチモトに向けて隙間なく巻いて行く。後でハリスを結ぶためチモトから3ミリ程度は残しておく。図3のように巻き始めた地点まで折り返し巻いたら,解けないようにさらに2回ほど巻く。図4のように輪を作り余ったウィリーを解けないように2回締め込む。そして図5のように2本のウィリー糸を針先などでほぐせば完成。

Aウィリーにボリュームを出したい場合
2本を1組にして,巻いていく。あとは基本の巻き方と同じようにするとよい。計
4本のヒゲは針先などでほぐす。
Bさらにチモトに夜光パイプか夜光ビーズを付ける
簡単にアピール度をアップできる。またオーロラ糸2本をウィリーと一緒に巻き込むと,好活性時に断然喰いがよくなる場合もあるのでオススメしたい。最近ではケイムラ玉などもパーツとして売られているため,夜行玉と合わせて使用すると思わぬ威力を発揮することもある。

ウィリーターゲットNo2:チダイ 積極的に“シャクリパターンを変えて”攻め続ける
チダイ(血鯛)はマダイの近似種で,見た目もそっくり。簡単に見分ける方法は,名前の由縁にもあるように,えらぶたが血のように赤い事,尾びれの縁が黒くない事,マダイに比べ固体自身も大きくならない事,また群生することもマダイとの大きな違いでしょう。小型といってもキュンキュンと強くて小気味よい引き味は釣り人を魅了して止まず,群れでいるため泳層を見つけると2匹3匹と多点掛けの入れ食いも味わえることから沖釣りの人気ターゲットとなっている。エサトリが非常に上手な魚でるため,ノーマルなエサ釣りよりもウィリー釣りの方がマッチしており,ウィリーターゲットの代表魚種となっている。この魚はコマセの煙幕の中に勢いよく突っ込んでくる割には,小さな口で器用にエサを盗るため置き竿では アタリは出にくく,向こうアワセではハリ掛かりしにくい。そのため竿は手で持ち,水中のコマセとウィリーが同調するイメージを頭で描きながら,シャクリ上げてアタリを取るこのスタイルが生まれた。コマセカゴには8分目ほどにアミコマセを詰めるが,出量調整が重要で,カゴは下は全閉、上は1/3ほど開けた状態にする。チダイはコマセをいっぱい食べてしまうと急激に喰いが落ちるため,少ないコマセで効率よく釣るため開放口は極力絞り込み、1回でドバッと出ないよう調整するのだが,2往復させてもコマセが少し残る位が理想だ。タナの基本は底から3mほどだが,食いが立つと中層までも上がる事があり,そのため探るレンジも幅広い。まず底に着いたらハリス分を一気に巻上げ、竿先を水面から目の高さまで引き上げたら10cmほど戻す。この瞬間にコマセは放出される。シャクリの幅は40cm80cmの間で微妙に調整して行くが,大切なのはしゃくった後の戻しと待ち時間。3秒くらいの長めが基本となるが,時には1秒間隔でコマ目にしゃっくた方がいい場合もある。この待ち時間を変えて、その日その時のヒットパターンをいち早くつかむ事がこの釣りでは大切になる。アタリは意外に小さく,わかり辛いので必ず違和感を感じたら軽くアワセを入れる。ほとんどがしゃくり上げた時にカウンター気味にヒットする場合が多い。1Kクラスにもなるとビックリする程のパワフルな引き込みをするので、ばらさないように,ドラグとロッドワークでのやりとりを心がけよう。前アタリとヒットしてからの引きで,魚種まで言い当てられれば、ウィリーシャクリ釣りもようやく一人前。刻々と変化する海の状況と魚の活性を見ながら,ウィリーカラーの選定やしゃくり方を変えていくのは難しく,奥の深いところだが,だから皆がハマる面白い釣りと言えるのでしょう。

 

船長コラムエキスパート   第1回 ライトウィリーのディープゾーン
                             月刊釣りファン 連載中 2008年11月号 NO510


前回までの復習

ウィリーシャクリ釣法は海底付近のマダイやアジに根物,中層付近のイサキやチダイやサバなど,そしてアタリがなければ,そのまま海面ゾーンの魚までも攻め続けられる云わば“全層を探れる釣り”だ。同じポイントをトレースするようにコマセを撒き,と同時に海中にできたコマセの帯を頭でイメージすることが大切になる。竿先を水面から目の高さ(時計の7時から9時の角度)まで,シャクッたら数秒止めてアタリを待ち“動”と“静”のメリハリをつけながら,常にコマセの中にウィリーが入っている状態を作る基本スタイルだ。シャクリを止めた瞬間やシャクリ始めにヒットする事が多く,単にシャクリ続けていても逆に止めていても“釣れない事”が分かっていただけだろうか。これを踏まえさらに今回はウィリー釣法の奥深い面々を,ややディープに紹介していく。

色々なシーンが見えてくるウィリーシャクリ釣法
例えば魚が食ってくるウィリーの位置を見ても魚の習性を垣間見ることができます。まず一番上(コマセカゴに一番近い針)にかかってくる魚は,コマセの煙幕の中に突っ込んでくる魚が多く,アジやサバやチダイが代表格でカツオやイサキ,カワハギ類などもそれにあたります。このグループは一般にコマセにつられてタナも上へ上へと上昇し,下から上への誘いにも敏感に反応します。まさに打ってつけのウィリーシャクリ釣法のターゲットと言え,さらには数も期待できます。一方,一番下のウィリー針にかかる魚たちは,用心深い魚のことが多く,コマセの煙幕の縁からそっと近寄ってきてはエサを盗り,自分の安全圏まで戻ってから食しているようです。このグループにはマダイやメジナなどが挙げられますが,前者よりもタナは極端に上がらず,またソフトな誘いを好む傾向があります。エサを喰うと同時に身をひるがえす為か,アタリは明確で一気に竿先を海面へと絞り込みます。このように魚の習性によってシャクリパターンやヒットしてくるレンジも全く変わってきます。ウィリーシャクリ釣法をマスターすれば今まで見えなかった魚の習性まで見えてくるから面白いのです。

ウィリーシャクリの有効なケース
ハナダイやカワハギ類などは口が小さくエサ盗りが非常に上手な魚達です。このようにエサ盗りが多くいるポイントでイサキやアジを狙ったらどうなるでしょうか。メインターゲットどころかアタリも感じぬままにエサ盗り名人達にツケエサを盗られて釣りにならない事でしょう。こういう状況下では外道も釣れるがちゃんとターゲットも釣れるウィリーシャクリが有効となります。なぜならコマセが適量ずつ出ていれば魚にとってはウィリーが,とてもおいしそうなエサに見え続けてしまからです。その証拠にアワセを入れずそのままにしておくと,コマセがでている間は何回とも“ゴンゴン”というアタリが訪れ,魚が捕食しようとしているのがわかります。エサと間違って一旦口にするも違和感を感じて吐き出しているのです。通常ならアタリがあればアワセを入れるので問題ないのですが,アワセをいれないと,なかなか針がかりしない事も付け加えておきます。ただ置き竿にしてアワセを入れずとも魚が釣れることもあります。エサに見たてたウィリー針を過剰に捕食しようとした運の悪い魚だけが針がかりしてしまうといったところでしょうが,ともかくエサ盗りが多いエリアでは,ウィリーシャクリが適していることがわかっていただけたのではないでしょうか。
ウィリーターゲットNo1:マアジ  “大アジは底を釣れ!”
今回は沖釣りの代表選手ともいえるマアジを解説。初心者でもすぐに楽しめむことのできるお手軽ターゲットの『マアジ』は,ウィリーシャクリ釣り入門として格好の獲物となるので是非おすすめしたい。仕掛けを指示タナまで下げたら,メリハリをつけた基本とおりの誘いだけで簡単に数釣りが楽しめます。“グゥッグゥッグゥ”と力強く小気味よいアジの引きはたまりませんね。さらにウィリーシャクリ釣りなら狙いたいタナを重点的に攻められ,魚釣りのもうひとつの楽しみである“型狙い”をも欲張りに可能としてしまいます。答えから先に言いますが,大アジを狙うなら迷わず海底付近です。特に海底より約1m以内までは魚にとって,身を隠しやすくエサも豊富なため,大アジが多くいるゾーンとなります。コマセにつられ上へと上がる傾向にあるアジではありますが,小型ほどこの上ずり傾向にあるのは明確。もちろん海底付近に外道が多かったり,根がかりがひどい場合などは,タナを変えて対処しなければならないとはいえ大型に“的”を絞るなら断然“底“を狙ったほうが有利となります。特に下針を海底スレスレに漂わせた緑色のウィリーは効果大です。大型ほど警戒心が強いので基本の誘いはゆっくり目で,長い時間ウィリーがコマセに入り込むようにしてやれば,大アジのヒット率はグーンと上がるでしょう。タナが深い場合や潮が暗いときは夜光ビーズSSをチモトにつけ,白系,肌色系を主体に,蛍光,薄紫などのウィリーカラーが効果的です。タナが浅い場合や潮が明るい場合は水色系,ピンク系,オレンジ系を主体にオーロラ糸を2本組み合わせたウィリーがよく釣れます。コマセのインターバルは約2分。釣れだすまでコマセは多めに撒きますが,いざ入食いになればコマセは最小限に絞る事。そして大アジのいるゾーンを早く見つけ出すことを念頭におきましょう。続いて注意したいのが取り込みです。口の弱いことで知られているアジですが,特に大アジの抜き上げはご法度。もともとウィリー針は小さく細いため,フッキング点には相当な力が,かかります。自重もそこそこある大アジは特に海面付近で最後の抵抗をし,そこに口が弱いときたら・・・・…。面倒でもタモ網で1匹づつキープするのが正解でしょう。最後に本日のヒットカラーと釣れたレンジをメモに残しておきましょう。ポイント別にデータ化しておけば,きっと最強のオリジナルパターンがわかってくるハズです。

週刊つりニュース   かわはぎ釣り解説

まえがき
 
関東の一部のマニアの間で愛され,楽しまれてきたカワハギ釣りは,今や沖釣りの定番にまで登りつめた。その理由には,他を圧倒した“ゲーム性の高さ”と釣り人を魅了して止まない“趣”があり,また釣り人しか味わえない“食味のよさ”や飛躍的なタックルの進歩など数々の要因があげられる。実際やってみれば,この釣りの難しさが身にしみてわかり,釣り方や仕掛けなど『あーでもない?こーでもない?』と誰もが試行錯誤する。釣り終えて帰宅した後にも,金属的で小気味よい引きと釣れたときの喜びが忘れられず,すぐにまた行きたくなる。気がつけば“カワハギ地獄”にズルズルとハマッてしまい,この釣りの虜になっていくのだ。
タックル
エサ盗り名人の異名を持つカワハギは
,小さな口で素早く,巧みにエサをかすめとる。神経を集中していないとツケエサを何時盗られたのか,わからないほどだ。よってカワハギを釣る竿は微かなアタリを感じ取れる高感度の穂先を持ったカワハギ専用竿であることが大前提となる。1.8m〜2.1m(6尺〜7尺)の長さでの9:1調子または82調子のものがよく,自重が軽い竿ほど疲れず扱いやすい。この釣りでは竿を激しく揺さぶったり,ゆっくり上下したりと常にアクションし続けているため,握りやすく操作性のいいグリップ部(トリガーシート)は竿選びの重要なファクターとなる。『どれが自分の手にマッチしているか』実物を手にとり,よく確かめておきたい。1日手持ちでやるためリールはパーミングしやすく,軽量でギア比の高い小型両軸リールを使う。ダブルハンドル仕様であれば回転バランスもよく,何より巻き始める際にハンドルを探さなくてもいいため,スムーズな巻き取りができる。最近では糸の出し入れもワンアクションでやれる機能のリールや素材にカーボンを使用して軽量化されているものなど,タックルの進歩には目を見張る。リールにはPE1号前後を100m以上巻いておくとよい。
エサ
エサは新鮮なアサリの剥き身が全国標準。マニアになると早起きして朝剥きする程だ。新鮮なアサリは300粒が一日の目安で剥いたアサリは剥き汁の中に入れ,圧死しないように広いタッパーなどに浅く入れておく。仕方なく前日に剥く人もアサリを新鮮に保つように冷蔵庫で保管しておく。船に乗ったらアサリの剥き身を使う分だけザルに移し,海水でサッと洗って乾いたタオルの上におき,水気を取っておけば身がしまりヌメリも取れ,エサ付けも容易にできる。針には水管⇒ベロ⇒ワタの順に着けますが,最初は時間が掛かってもいいのでしっかりと丁寧にこじんまりと付けるようにしたい。早いエサ付けは,時合いを逃さず結果,釣果アップに繋がるので,できるように是非練習しておきましょう。


針と仕掛け
使用する代表的な針はハゲバリ,丸セイゴ,早がけで,釣れているカワハギの大きさとアサリの粒に合わせ針のタイプ,号数は使い分けていきます。中でも魚の名前がついたハゲバリは,針先が内側に曲げられた変わった形の針だが,カワハギを釣るために研究して作られたカワハギ専用針である。口の中に吸い込んだり吐き出したりしながらエサを食べるカワハギの特長を利用し,吸い込みやすく、吐き出すときに口元に掛かりやすいようこの形になった。針がかりした時に上下左右に暴れまわるカワハギだが,このネムリがあることで外れにくく,エサも着けやすい。仕掛けは3本針の胴付き仕掛けで,ハリスはフロロカーボンの3号程度。エダス長は6センチで間隔は下から8センチ,10センチ,10センチ,50センチと仕掛け全長が短めなのはカワハギが海底付近に集中しているためである。では何故エダス長が6センチなのかというと,6センチより短すぎるとアタリが出やすいが,エサの吸い込みが悪くなり,長すぎるとエサの吸い込みは良いが,アタリが出にくくなる理由からだ。またカワハギ釣りほど“針”を消費(交換)する釣りはない。ただでさえも針ががりさせるのが難しい魚なので少しでも針先に違和感を感じたら針は即交換していく。一枚カワハギを釣ったら針先をマメにチェックするクセをつけたい。現在では針をすばやく交換できる点,仕掛け作りが簡単な点などの理由から,自動ハリス止めを使った仕掛けが主流だが,大きく分けるとオモリ効果のあるサルカンタイプと縦の遊びが無いビーズタイプとある。根がかりなどのトラブルに備え,仕掛けのスペア,特に針は1日で50本〜100本を目安に準備しておきたい。


 

 

集寄性を持たせた中おもりとシンカー
水中撮影や海面付近に浮いたカワハギなどで観察すると,好奇心旺盛のカワハギはキラキラと光り目立つ物に興味を示し近づいてくることが分かっている。そのためカワハギ釣りでは集寄効果を見込んだパールホワイト・ゴールド・レッド・グローなどカラフルな目立つシンカーを使う。道糸と仕掛けの間にセットする3号前後の中オモリ集寄も水中で仕掛けをたるませるだけの物ではなく,浮いているカワハギや底這わせ釣りなどの時には少なからず集寄効果も期待できるアイテム。シンカー同様,カワハギの気を引くため,カラフルなものが多い。選ぶ際には水の抵抗を受け難く,潮の状況を見てカラーも何色か揃えておくとよいだろう。乗船して釣り座が決まればエサを乗せるタオルや針はずし,交換針,ロッドホルダーや予備のシンカーなどをシステムマチックに配置しておき,釣りの準備をしておく。
油断大敵!集中力を持続してして積極的に攻め続ける
カワハギ釣りには聞きアワセ釣り、タタキ釣り、タルマセ釣りと主に3つの釣り方がありますが,実戦ではこれらをミックスしたあわせ技で狙う事が多い。がしかし,まずは基本をしっかりおさえておきましょう。
1)聞きアワセ釣り
着底して糸ふけ,底ダチをとったら50cmほどゆっくりと竿先を上げて止める。アタリがなければまたゆっくり着底させる。上下するスピードを変えたりストロークを30cm刻みでやったりパターンを変えてみる。アタリを感じたら竿を軽く上にスーッと上げるようにあわせリーリングには入る。リーリングは竿を目線の位置から上げずに一定スピードを心かける。
2)タタキ釣り
オモリを着底させたまま,サオ先を上下に激しくシェイク(タタキ)しストップする。タタくことでエサをアピールしつつも,焦らしてカワハギにエサを食べさせないようにする。止めた瞬間だけエサを盗れるように間を作ってやるのだが,この時は特に神経集中してアタリを待つこと。なければ軽く聞きアワセを入れてもよい。上下させるピッチを変えたり,叩くスピードを変えるだけでもアタリの出方が変わってくる。あとは聞き合わせ釣りと同じ。
3)たるませ釣り
底ダチを取ったらゆっくりとミチイトをゆるませて,中オモリまで仕掛けを一旦寝かす。そしてゆっくりと仕掛けを起こし聞き合わせを入れるが,このときにアタリが出る場合が多い。海底に仕掛けを這わせることでカワハギが本来の捕食姿勢でエサをついばめるため活性が低いときに有効とされる。当然ながら根が点在するようなポイントでは不向き。

パターンを変えて
隣の人は入れ掛かりでも自分は,まったく釣れないことだって
,この釣りにはしばしば。それは一日同じ釣り方をしていても数は伸ばせない証拠で,叩く時間やピッチ,たるませる時間や,聞き上げる速さなど,その時に有効なパターンを常に模索し,如何にカワハギにアサリを喰わすか状況によって攻め方を変えていかなければなりません。もし隣の釣人が続けて釣っていたなら,どういう釣り方で釣っているのかをじっくり観察することも重要です。
釣り人だけが味わえる特権“肝あえ”
カワハギを食べたいからこの釣りをやっているという人だって少なくない。秋から冬にかけて大きくなったカワハギの肝を醤油で溶いて刺身を頂けば,なんとも言えぬ旨さ。まさに絶品だ。天ぷらや煮つけにしてもほくほくした白身は上品な味わいで,さらにこの魚の魅力を醸し出す。

週刊つりニュース     ラバジギ解説

やればわかる面白さ!“ラバージギング”
『鯛ラバ』や『ラバジギ』などと呼ばれ,関西を中心にいまや全国まで広がったマダイのラバージギング(以下“鯛ラバ”という)。この釣りがここまで流行したのはゲームフィッシングとしての面白さ,手軽さそして万人に人気の高い“マダイ”が誰でも簡単に釣れてしまうところであろうか。日本人に昔から愛されてきたマダイは,その釣り方を日々研究され,その地方(とち)特有の釣り方までも生み出してきた。九州の漁師の間ではすでに25年程前からテンヤ鉛にカラフルなラバーの付いたゴム付タイカブラが使われていたのだが,それはあくまでも活き海老を使ったテンヤ釣りであり,エサを使わない現在のスタイルとは違う。がしかし“マダイは好奇心の強い魚”という事を発見し,その性質をうまく利用してきた先人の知恵と研究心には,驚かされるのだ。やってみれば以外に繊細な釣りで,ヒットしてからのやり取りは実にスリリングで面白い鯛ラバ。一度体感すると,ここまでブレイクした理由がきっとわかるはずだ。
タックル
最近では各メーカーから鯛ラバ専用ロッドや鯛ラバ対応のリールとして様々発売されているので,それを使えばまず間違いない。鯛ラバに適したロッドとは軽量であり,繊細なアタリも感知でき,大物のファイトにも充分に対応できるものということになる。長さは67ftで先調子(ファーストテーパー)ながらティップが柔軟なベイトロッドがよい。グリップエンドは脇にしっかりホールドできる形状と長さのものが疲れにくく使いやすくなる。リールは,小型軽量でしっかりパーミングできるタイプがよく,ドラグ性能と回転性に優れていて,ギヤ比は高いものを選ぶ。リールにはPEの1号を基準に時には0.8号を巻いておく。ラインは,細いほど潮流を受けにくく繊細なシグナルも見逃さないメリットがある反面,怖いのはラインブレイク。そのためドラグ性能のいいリールを使う事とラインのチェックはマメに行いたい。メインラインは釣行前に点検し,傷んでいたら新品と交換しておく。リーダーはフロロカーボンの5号を3mくらい,FGノットかMIDノットなどで結んでおきましょう。
ラバージグとフック
和製ルアーの進化系ともいえるラバージグはマダイを専門に狙うニューアイテムとして瞬く間に確立した。各メーカーより様々発売され,現在は形状・カラー・重さと種類も多くどれを選ぶか迷うほどだ。ただカブラ自体(ヘッド)はできるだけ小さめのシルエットの方がよく,40gでも60gでも釣りができる状況なら迷わず40gを使うことをオススメしたい。素材で言えば鉛よりもタングステンの方が比重があり形状を小型化できるため,着底までの時間(落下速度)や引き重り(巻上)強いては繊細なシグナルまで捕らえられる為有利となる。またこの釣りはネクタイをヒラヒラと自然に動かすことが重要であるが,ヘッド形状によってネクタイの動きが変わってくるので選ぶ際には形状にも注意したい。ネクタイはレッドやオレンジが定番で,アタリがなければ天候や潮の澄み加減でカラーローテーションしヘッド同様,ヒットカラーを探して行く。アピールを上げるならネクタイの幅を広めにしテールはカーリーのものを選んだり,少し長めにすると好釣果に結びつくこともあるから試していただきたい。軽い根掛りをした時でも針先の点検は必ず行い,異変があったらすぐに交換する。口の堅いマダイを釣る針先には細心の注意を謀らなければならない。
止めずアワセず我慢して
まずはラバージグをボトムまで落とし着底したらすぐに巻き上げる。アタリは中層でもあるが,ほとんどが海底付近。それはフォール時からマダイがラバジグを追いかけている場合が多い為で,“着底してから巻上げを始めた直後”には特に神経を集中し,ティップを上下させないようにグリップエンドを脇に挟んで安定させ,一定速のリーリングを心がける。ここで一番悩むのがリーリングスピード,タダ巻きのスローリトリーブで1mを2秒くらいかけて巻くようなスローを基本とし,アタリが出ない場合は着底毎にリーリングスピードをアップさせ,その日のヒット速度をいち早く掴んでいく。アタリは小さく『ゴツ・ゴツ・ゴツ』ときたり小気味よく『コ・コン・コ・コン』だったりと様々だが共通して言えるのはここではアワセを入れずに我慢。この時点ではまだネクタイを噛んだだけでマダイは針に達していないのでアタリがきても“止めずアワセず我慢して”そのまま一定速度でリーリングし,確実にフッキングしてからアワセを入れる。ドラグ設定を緩めに設定しておくライトタックル全般に言えることだが,スプールを親指で押さえながらアワセは大きく鋭く行う。でないとバッククラッシュの原因になり,うまくフッキングできない。『今アワセていいのか?まだ我慢するべきか?』葛藤ともいえるアワセのタイミングがこの釣りの最大の難しさであり面白さでもあるが,不慣れな時は“ロッドにズシリと重みが伝わったとき”にアワセを入れたらいい。こちらからアワすというより向こうアワセ気味でいいので,完全にロッドが絞り込まれるまで“止めずアワセず我慢して”そのまま一定速度でリーリングするのが重要ポイントといえる。
釣れる魚種の多さもピカイチ
鯛ラバは,手軽で特別な技量もいらず過激なシャクリも必要ない。そのためビギナーや女性にもすんなり受け入れられ広がってきた。もうひとつ人気の要因をあげるなら,“釣れる魚種の多さ”だろう。マダイ・チダイの他にカサゴ・ハタなどの根物やフラットフィッシュのヒラメやマゴチなど,カンパチ・ブリ・カツオなどの青物にアジ・サバ,番外編でハガツオ,タチウオ,シイラまでも狙えるその種類は数え切れないほどで,これほど狙える魚種が多い釣りは他に類を見ないのだ。
進化中の釣り
船からのバーチカルな釣りとして始まった鯛ラバだが最近では“沖堤防や磯からラバージグをキャスティングしてマダイを釣った”などの話をよく耳にするようになった。

ベイトを追いかけてマダイが接岸しているときや産卵で浅場にのっこんでいるときはショアからでも十分チャンスとなる。この釣りはまだ未開拓の部分が多く,進化中の釣りともいえる。まずは,百聞は一見にしかず。一度おためしあれ!

 

 
漁師が産み出した”まき落とし” 釣人が考えた”チョロ釣り”
 マダイを極める
漁師が産み出した”まき落とし”釣り
古くから錦江湾の漁師の間では使われていた漁法である。図Aのようにこぶし大の長丸い石(瓦を
割ったものでもOK)の上にコマセとなるミンチをのせ,その上にツケエサを置き,ハリスでグルグル
巻きにする。これをタナまで落とし道糸を止めると石はクルクルと周って海底に落ち,コマセと
ツケエサだけが海中を漂う事になる。狙ったタナで効率よくコマセとツケエサの完全ふかせ状態を
作れるというものだ。この漁法の最大の特長は深い水深であっても,魚が最も自然にエサを喰う”
ふかせ状態”が作れるという事。この釣り方では,カンパチ・ブリ・マダイ・イシダイなど多種の魚
をターゲットとする事ができる。ここで最新の沖釣り”コマセマダイ”について考えてみよう。
現在,マダイを狙う釣り方の代表格であるがコマセとツケエサを同調させて狙うという意味では,
他の吹流し釣りと何ら変わりはない。ただ大きな違いはハリスが長いという事。10m,時には
15m以上のハリスを使う。なぜだろうか?その最大の理由は,まさにコマセカゴにあるのだ。
コマセカゴからはマダイの好物がパラパラと出てくるのだが,コマセカゴを嫌うとされるマダイは,
ある距離から近づこうとしない。そのためハリスを長くすることで,マダイがいるゾーンまで
ツケエサを送り込むという考え方なのだ。またハリスが長いと,ツケエサが自然に潮に馴染み,
マダイに警戒心を与えないのも理由の一つ。まきおとし漁法で釣れる理由はここにある。
魚が嫌がるコマセカゴがない上に完全ふかせ状態なのだ。
漁師の知恵が産み出した”まきおとし釣り”は魚の習性を知り尽くした漁師ならではの漁法と言える
だろう。
  
釣人が考えた”チョロ釣り”
真鯛は,大きくなればなるほど宙層を泳ぐと言われている。これは食性に大きく影響がある。
小さい頃の真鯛は海底付近のカニやエビ・ゴカイなどを食べて育つ。また外敵から身を守ると
いう意味でも,身を隠せる海底付近(根周り)が住みかとなっている。一方,成長した大鯛になると
外敵から狙われるケースも少なくなり,宙層にいる小魚を食べようと海底から離れるケースが多く
なる。となると真鯛を釣るにはどこのレンジを狙えばいいのだろうか?一概には言えないが
中小の数が多く且つ大鯛もいる海底付近を狙うのが一般的であろう。ただし,釣人の心理としては
宙層の真鯛も放ってはおけないのも事実。そんな釣り人が生み出した釣り方が”チョロ釣り”だ。
仕掛けは,いたってシンプルで3m程の吹流し仕掛けを,潮に任せて流し込んでいく。
磯釣りでいう完全ふかせ釣りだ。船上からマキエをしてそのマキエサとツケエサを同調させる
ように道糸を送り込み海面から海底までの全層を探るというわけだ。先述したようにこの釣り方に
は魚が嫌うとされるコマセカゴもなく,仕掛けは実に自然体。マダイを始めイサキや青物・根物
までと数多くの魚がこの釣り方のターゲットとなる。
漁師が産み出した”巻き落とし”と釣人が考えた”チョロ釣り”。
よく釣れる両者の仕掛けには”シンプル イズ ベスト”という共通点があるのだ。

 



初秋の人気ターゲット『太刀魚』

船長の船長による船人のためのコラム
   月刊釣りファン 連載
いまや初秋の沖釣りライトゲームの主役とも言えるタチウオ。この時期は身に脂ものり,釣ってよし!食べてよし!とまさに人気ターゲットである。サーベルフィッシュと呼ばれるとおり,釣ってすぐの魚体は銀色に輝き,まさに“太刀”の如くピカピカ光って実に美しい。通常タチウオは水深150m位の深海に生息する魚であるが,初夏から初秋にかけて交尾・産卵のため,深海から浅場へと上がってくる。今回は最先端のライトタックルを使って“幽霊魚”とも言われるタチウオをどうやって狙えばいいのかを解説していく
LTタチウオのシステム
まずロッドは小さなアタリも感知できる穂先と粘りのある胴をもった7:3調子の2m前後のゲームロッドが使いやすいでしょう。シャクリ続ける釣りなので,握りやすく軽いものを選択します。同条件からリールもパーミングしやすい小型両軸リール,巻いておくPEは0.81.2号が基本となります。使用する天秤は径が細く潮切れの良いLT用天秤がベストですが,昔ながらの鋳込天秤も非常に使いやすい。このLTで使う鉛は通常タックルで使われる号数の約半分となります。仕掛けは極めてシンプルで,タチウオ専用針を使った吹流しの1本仕掛け。ハリス6号を1.5mとりフックサイズは大きめの#1/0を使います。2本針でもいいが,トラブルがなく集中して釣りのできる1本針がオススメだ。針掛かりさせるのが難い魚なので,針を選ぶ際はよく吟味し,細くて軽くて貫通性のいい針を選びたい。タチウオの鋭い歯からハリスを守るため,チモトには夜光チューブを3〜5cm程被せておく。光るものに敏感なタチウオゆえに頻繁にアタリがある時は5cm,逆に喰い渋り時には3pと夜光チューブの長さを使い分けるといいでしょう。


カギとなる“誘いパターン”と“レンジ”
エサは5p×1p程にカットしたサンマかサバの切り身を使うが,針には2回縫い刺しにしてつける。ただ喰い渋り時はエサの端っこにチョン掛けするとよい。指示タナの下まで仕掛けを下ろしたら,竿先を海面から目線の位置まで“スッ−”とシャクり1〜2秒間停止させる。この一連の動作を繰り返しながら広いレンジを丁寧にリサーチしていく事が大事になります。このシャクりあげる速さや停止時間を変えて,その時々の有効な“誘いパターン”を探していきます。おおよそですが喰いがいい日は早め,喰い渋り時はゆっくりめと考えてください。アタリはシャクリあげた後のストップ時に出る事が多く,その大半はモゾモゾとしたタチウオ特有の小さな前アタリになります。しかしこの段階ではエサの端っこ部分(下側)だけをモゾモゾと食べているだけなので早合わせは絶対禁物です。前アタリがあったら慌てずに、さらにゆっくり“スッー”と竿をリフトするように,追い食いを誘います。『前アタリがあってから10m上でやっと喰わせられた』というケースはよくある事なのです。幾度かの前アタリを経てゴツゴツといった力強いアタリが出たら,ここで鋭くアワセを入れリーリングに入ります。モゾモゾとしたアタリとは正反対に,針掛かりしてからの引きはとても強くこのギャップの大きさが人気のひとつなのでしょう。アタリは多いが,なかなか釣れないタチウオ。有効な“誘いパターン”と変動するヒットレンジを早く探し当てることが,この釣りのカギと言えるのです。このタチウオをライトタックルで狙えば小さなバイトも鮮明に分かり,ヒットと同時に竿は絞り込まれます。手元までタチウオ本来の引きをダイレクトに堪能できるわけです。通常タックルとは一味も二味も違う沖釣りが楽しめます。
基本の誘いパターン
70pシャクッては1〜2秒停止させる一連の動作。タチウオは他の魚と違い釣れるレンジがコロコロ変わるので広いレンジを丹念に探っていかなければならない

高活性時の誘いパターン
シャクリ幅は変わらないが,早めのシャクリで停止時間も1秒くらいの短め。ジギングの時に使うワンピッチワンジャークをゆっくりしたイメージ。食い気のあるタチウオを効率よく釣るパターンだ

喰い渋り時の誘いパターン
喰い渋っている時は,激しく誘ってもダメ。ゆっくりシャクリ停止時間も3秒程と長くとって見る。チモトの夜光チューブも短めが功を奏する場合もある

変速アクション
一日のうちで,何度も喰いのパターンが変わる太刀魚だけに攻めるロッドアクションもいろんなパターンを試してみよう。



沖釣りライトゲーム LT根魚(ロックフィッシュ)

船長の船長による船人のためのコラム   月刊釣りファン 連載
根魚は高級魚

九州ではアラカブやホゴなどと呼ばれ,沖釣りファンならよくお目にかかるカサゴ。外道扱いされがちだが,魚屋に並めば立派な高級魚。根魚ゆえに一網打尽とはいかず,釣りモノが店頭に並び高級魚となった。お土産にも喜ばれる根魚の代表“カサゴ”だが,ライトタックルで狙えばさらに面白い沖釣りにくしてくれる。
手軽なタックルと仕掛けでOK
沖釣りでカサゴを狙う場合,浅場と深場に分けられる。釣り方は同じだが,ここでは水深50mまでのカサゴ釣りを解説する。リールにはPE2号を巻いた小型両軸リールを使う。ロッドは2m前後,7:3調子のゲームロッドが使いやすい。仕掛けは2〜3本針の全長80cm程の胴突きが一般的で,エダスは20cm位。エダスが短いほうが根がかりし難いが,動くエサに飛びつく習性のカサゴだけに,やや長めのエダスでエサをアピールしてやる。シンカーは25号前後。カラーシンカーの方が効果的だが,素オモリでも問題なく釣れる。針はネムリの入った丸セイゴかムツ針の13号程度を使う。エサは色々使えるが,アピール性と針外れしにくい点でサバの身エサがベスト。5cm程に短冊切りにして針にチョンがけして使用する。


狙い方は海底をトレースするように
アタリはシンカー着底と同時に訪れることが多く,LTだとアタリが明確に竿先へと伝わり,十分引きも楽しめる沖釣りゲームと変貌する。まずシンカー着底後は,素早く糸ふけを取り,アタリが出たら,再び岩穴に入り込まれる前に即リーリングに入ること。このタイミングが遅れれば遅れる程,根がかりを起こしてしまうので注意したい。それと起伏のある海底を攻め続ける上で,特に注意する点がもうひとつ。ロッドを手に持ち海底の起伏にトレースするようにシンカーをコントロールするという事。海底の状況を常にイメージしておく事はこの釣りで最も重要となる。こうすると根がかりが極端に減り,上げ下げする事で自然に誘いにも繋がる。またこの釣りでは根を攻める為,根がかりはつきもの。根がかりを恐れず,しっかりボトムポンピングするよう心掛ける。またシンカーや仕掛けのスペアは事前に多めに用意しておこう。このカサゴ釣りはビギナーやシニアなど多くの沖釣りファンに親しまれる釣り。ロッドを手に持ち,攻めつづけるといった点でも軽くてアタリのとりやすいLTが最適といえるだろう。20cmもあるカサゴならそれとは思えないほどの引きを楽しむ事もできるのだ。また思わぬ外道でよくヒットしてくるのがハタ類。ハタがヒットすると一段と引きも強くスリリング。手軽に楽しめ,LTの基本中の基本とも言える“根魚釣り”をあなたのホームグランドで試してみては如何でしょうか?


 

 

ライトウィリーで五目釣りを楽しむ
船長の船長による船人のためのコラム   月刊釣りファン 連載
手軽に楽しめる沖釣りのひとつにウイリーシャクリ釣りがある。天秤,コマセビシに市販のウィリーをセットするだけで色々な魚種が簡単に釣れてしまう。しかしハマれば奥が深い釣りとあって,ビギナーから数多くのベテランまでにも愛されてきた。今回は魚種,数のどちらも期待できるこの釣りを“LT”を使ってどう楽しむのかを紹介していこう。まずはどんな魚がこの釣りのターゲットになるのかというと,ズバリ“コマセのアミエビを捕食する魚なら全部“という事になる。アジ,サバ,ハナダイはもちろんマダイ,イサキ,メジナ,イシダイ,カワハギにカンパチ,シマアジと実に多種にわたる。比較的浅場を狙う釣りのためコマセビシも
30号程度でよく,一日シャクリ続けても疲れない軽量なライトタックル(図1)は,魚本来の引きを存分に味わえ,よりスリリングな釣りを楽しめるのだ。
ウィリー:化学繊維(ポリエステル系繊維をウールのように撚って仕上げた素材で、締め付け感のないソフトな感触が特徴)※画像1

仕掛け
針の号数はコマセである”アミエビの粒の大きさ“と”狙う魚のサイズ“から選択しよう。最近の市販品ではチヌ針2号かグレ針7号でハリスが2号という仕様が多い。その理由は魚が自然と口を使うとされるアミエビの1粒1粒の大きさチヌ針2号にウィリーを巻いた状態とが,ほぼ同サイズである事だ。従って針の号数は,やりとりさえすれば大概のターゲットは獲れる号数,チヌ針なら大きくても3号までが妥当といえるだろう。この釣りのポイントは”アミエビの中に漂うウィリー針“を如何に食わすかなので,あくまでも大きな針や太ハリスは御法度なのだ。もし自作するなら,チヌ針2号,ハリス2号を基本とした仕掛けを5セットは用意しておきたい。青物やマダイがヒットしてくるエリアを想定してチヌ針3号,ハリス3号の大型用のウィリー仕掛けも準備しておくと安心だ。ウィリーのヒットカラーは、天候,潮の濁り具合,潮流などの影響で一日の中でも変化するが基本カラーはグリーン系、ピンク系、ブルー系、黄色系と定番カラーには変わりは無く,潮が濁っている時などはオーロラ糸を混ぜた合わせたものやチモトに夜光玉のSサイズを付けるとよい。最近ではウィリーの巻き方も1本の細巻きが主流となってきている。またエダ針の間隔は70p前後で3本針なら全長2m,4本針なら全長3m前後となるが,このエダス間隔こそが,ウィリーシャクリ釣りの重要なポイントで,次に述べる”釣り方“にも深く関係してくるので是非守って頂きたい。


釣り方とポイント
ビシに入れるコマセは8分目で,着底後すぐにハリス分を上げ,シャクリを開始する。基本のシャクリ幅は竿先を水面から目の高さ(時計の7時から9時の角度)とし,シャクッたら約5秒ポーズしアタリを待つ。アタリがなければ再度,リールを巻きながら竿先を水面まで戻すという動作を繰り返す。アタリは、ポーズ時やシャクリ始めようとした時に来るケースが多く,感度のいい穂先を備えたゲームロッドを使うと小さな前アタリや居食いまでもキャッチできるので断然有利となる。また,ワンランク細いハリスを使う釣りなので,ドラグ性能のいいリールを使い,良型がヒットしてきても,そのしなりで十分にしのぐ事のできるロッドを選びましょう。さてウィリーシャクリ釣りではシャクリ幅と仕掛けのエダス間隔とが最重要ポイントとなるのだが,それは水面から目の高さまでのシャクリ幅と仕掛けのエダス間隔が70pで同じであるという事。言い替えればシャクリをいれる度に,コマセの中に常にウィリー針が入っている状況を演出できるのだ。結果,海中に漂うアミエビより少し大きめのシルエットであるウィリーを,魚がごくごく自然に喰うという訳なのである。但し,海の状態も刻々と変化していくためシャクリ上げるスピードやポーズ時間を変えたりと,その時の有効パターンを早く見つけ出すことが,大漁そして上達へのカギとなる。それとこの釣りの魅力をもう一つ紹介するなら,魚種によっては良型狙いが出来るという事。全層を探っていくため魚の遊泳層を早く知ることができ,よって特定レンジを狙った良型だけの狙い撃ちも可能というわけだ。ウィリーシャクリで2番目に重要なポイントとなるビシ穴の設定であるが,上1/3,下全閉が基本。海底付近からシャクリを開始し,時には海面近くまでと広い層を探るこの釣りでは,コマセは少量づつ撒き,常にウィリーがコマセの中にあるようにするのがセオリーというわけだ。もう一つの理由は前述したように,この釣りでは”アミエビの中に漂うウィリー針“を如何に食わすかであるため,少ない量のアミエビの方が,ウィリーにヒットしてくる確立があがるのだ。


最後に
自作の仕掛けで釣った時の満足感はなんともいえないですね。ウィリーのカラーや巻き方,オーロラ糸,夜光玉,フックサイズ,ハリスの号数など,色々なパターンを想像し,自作してみるのもこの釣りの醍醐味の一つです。是非チャレンジしてみてくださいね!

 


今年の冬もキモパンカワハギでアツクなれ!

船長の船長による船人のためのコラム   月刊釣りファン 連載
年も押し迫り,北西風が錦江湾を少しずつ冷やしだすと,待ちに待った『カワハギシーズン』となる。
喰わせるまでの難しさと針掛かりしてからの小気味よい引きは何回やっても堪えられませんね。
この時期のカワハギは水温の低下と共にアタリが小さくなる為,釣り味は増し,身やキモはさらに美味くなる。第3回目となる船長コラムは,私の大好きな沖釣りのひとつ,カワハギ釣りについて書かせてもらいます。
タックル
まず使用するタックルですが8:2調子,1.8m前後の専用竿に小型両軸リールが現在主流です。9:1調子はアタリは取りやすいが,竿の弾力が無い分,バラシやすく,7:3調子はバレにくいが,穂先感度が鈍いためアタリを取り辛い。何と言っても竿を叩くような引きが魅力でもあるカワハギ釣りだけに,7:3調子より柔らかい竿はお勧めしない。一日中手持ちで攻めつづけるカワハギ釣りにおいて,ロッドにもリールにも共通して言える点は『軽いもの』を選ぶ事です。最前線のカワハギロッドは80gと軽量化され,アタリもとりやすいような穂先機能を持った優れモノが出ています。リールは軽くてパーミングしやすいダブルハンドルが主流で巻いておくPEは1号前後を100m以上巻いておきます。
仕掛け
仕掛けについては,Aのように80cmの3本針が全国標準と言えるでしょう。たたき・たるませ・聞き合わせ,どの釣り方にも対応できます。続いて針の選択。針の選び方で最も重要なことは,カワハギの大きさと使用するアサリの粒に合わせる事です。我々はゲーム性を重視して関東と同じ,アサリの剥き身を使用しますが,私の場合カワハギが中〜小型主体なら迷わずハゲ針5号。尺超えの大判が混ざるエリアでの針の選択は悩まされるところだが,太軸のハゲ針6号を使用する。魚の大きさ・針の吸い込み性能・針の強度を考え,私の場合ハゲ針4号〜6号で対応している。またエダスの長さは吸込み性能とアタリの出方からみて,6cmを標準にしています。続いて集寄効果のあるシンカーと中オモリ集寄。水中撮影や海面付近に浮いたカワハギを観察しても,中オモリ集寄とシンカーは非常に重要。好奇心旺盛のカワハギは,アピール度の高いキラキラしたシンカーなどに興味を示し近づいてくることが分かっている。シンカーは潮の状況から2535号のパールホワイト・ゴールド・ピンク・グローなど使い分けるようにする。中オモリ集寄は水中で仕掛けをたるませるだけの物ではなく,浮いているカワハギや底這わせ釣りなどの時に集寄効果も期待できるアイテム。シンカー同様,集魚効果があり,水の抵抗を受け難い物を選択すればいいでしょう。潮の状態を見てカラーやオモリ負荷で使い分けるようにします。
テクニック
カワハギ釣りの場合,一日同じ釣り方をしていても数は伸ばせない。考えながら釣りをしない人は数を伸ばせないという事です。叩く時間や速さ,たるませる度合いやその時間,聞き上げる速さやその長さ,全てを組み合わせながら,その日その時に有効なパターンを探っていく。エサにしてもこじんまりと付けたアサリがいい場合と,大きなアサリを好む時間もある。ではベラ・トラギス・カサゴ・フグなどの外道が多いエリアをどう攻略すればいいのか,ほんのテクニック一例をあげて見よう。シンカーが着底したらすぐに,外道にエサを盗られないスピードでタタキを開始する。この時のタタキのスピードが遅ければ叩いている最中にもカワハギにエサを盗られてしまうし外道にも盗られてしまう。速めのタタキパターンの中から一番有効なスピードとストロークを見つけ探したら,一瞬ポーズ。この瞬間だけカワハギがエサを盗る時間を作ってやるのだ。こうすると外道を避けながら本命をキャッチできる確立があがる,もう一つの攻略として仕掛けが海底に落ちる手前からタタキ開始。オモリを海底から1m浮かせたあたりでしばらくタタく。シンカーをカワハギにアピールして“ストン”と海底に着底させ一瞬ポーズ。というパターンも有効となる。海底に外道が多い場合は最近流行のタタキ下げも有効になる。
竿頭にこだわる
竿頭をこれほど気にする釣りは他に例はないだろう。なぜなら技術・腕によって,あからさまに差がつく釣りだからこそ,昔から釣人はカワハギ釣りの竿頭にこだわってきた。初心者がビギナーズラックで竿頭なんてことは,このカワハギ釣りにはまずない。では中級者がどうやれば,竿頭に近づけるのかを考えてみる。アサリは朝剥きが一番喰いがいい。できれば新鮮なアサリを一日の目安として平均300粒用意する。剥いたアサリは剥き汁の中に入れ,圧死しないように広いタッパーなどに浅く入れておきます。仕方なく前日に剥く人もアサリを新鮮に保つように冷蔵庫で保管します。冷凍アサリを使う場合は,マルキューの特選アサリのように身がプリプリして小粒なものを選ぶ。針には水管⇒ベロ⇒ワタの順にこじんまりとすばやく付けられるようにする。続いて釣り針ですが針先の点検はコマメに行うことです。本命でも外道でも1枚釣ったらまずチェック。根にゴツゴツ引っかかったらすぐチェックするように心掛けます。そして交換針はたくさんのスペアを用意して頻繁に交換するようにします。次に釣り座が決まったら,各アイテムを,釣りやすいようにシステムマチックに配置していく。エサの補充はすぐできるか,水気は取っておけるか針の交換はすぐできるか,ロッドホルダーの設置やシンカーの予備などをすばやく交換できるようにしておきます。そして手強い相手だけにより多くの情報を集めます。まず船長に海底の情報をもうらうこと。次に自分で仕掛けを入れ海底やエサ盗りの情報をすばやくキャッチすることです。自分にカワハギのアタリがなくても隣人の仕掛けのエサの取られ方も観察します。もし隣の釣人が続けて釣ったなら,どういう釣り方で釣っているのかも観察することは重要です。それと何よりカワハギ釣りで竿頭を獲るには集中力の持続が重要となります。エサを盗られ続ける時間の釣り人は釣りに夢中になれますが外道のアタリが続く時やアタリが遠のいた時は,手返しも悪くなり,リズムも狂ってきます。この時間に少ないチャンスをモノにして1投づつ自分の釣りができる人,パターンを変えながら釣りができる人が結果,竿頭に近づくのです。
最後に

如何にエサ盗りをかわし,カワハギにアサリを喰わすか!が難しくもこの釣りの面白いところなのだが,その釣り方は十人十色。竿を振ったり上げたりしながら,みんな竿先だけはジッと見つめて真剣に釣っている。船中を見わたし釣り方を見ていると,それぞれに個性がでて実に面白いのだ。海底で繰り広げられているカワハギとのバトルシーンを釣人は常に想像しながら楽しんでいるのだろう。

 

週刊釣りニュースLTマダイ解説
LTマダイ釣り・・・上達への近道はトラブルシューティングから

 マダイ釣りは決して難しい釣りではない。起こり得るトラブルを事前に1個づつ消去していくだけで,随分スキルアップできる沖釣りです。ここではトラブル回避方法を説明しながら最新のマダイ釣りを解説していきます。昔から全国の沖釣りファンに愛されてきたマダイ。マダイ釣りと一言で言っても狙い方は幾通りもあり,それに使うタックルやエサも様々なのだが,現在では2〜3m前後の胴調子の竿をロッドをキーパーに固定しコマセをパラパラと撒きながら狙う,いわゆる置竿釣方が全国標準といえよう。リールはドラグ性能のいい両軸リールを使用するが,狙うポイントの水深が深ければ電動リールを使い,浅ければ手巻きで挑戦するのもいい。ただ置き竿釣方といえども,ウネリがきつい日には少しでも衝撃を和らげる為,手持ちで狙った方がベターであり,アタリが来てからのアワセもスムーズに行える。この事を考慮してロッド,リールともに自重の軽いものを選んでおくようにしよう。巻いておくPEは1Mマーキングの入った高強度(SK71)タイプもので,ライトタックルなら1.5〜2号を,ノーマルタックルなら3〜4号を,その釣り場の水深の2倍以上は巻いておくようにする。

PEの補強

なぜ細いPEを使うのかというのにはコマセカゴやオモリを小さくしたいからに他ならない。実はマダイはコマセカゴやビシを嫌うと言われており,これらを小さくすることでマダイに与えるプレッシャーを少なくしてやるのだ。小さいオモリでも釣りを成立させるためには,潮流を一番受ける道糸(PE)を細くしてやるという事がライト化の第一歩となってくる。現在売られているPE2号クラスなら直強力が13K以上あり,十二分にマダイ釣りの道糸として使用できるようになっている。ただしPEをサルカンに直接結束してしまうと強度が落ちてしまう為,PEの先端を5号のフロロカーボンで約1mほどミッドノットなどで編みこんで結束部分の補強をすると安心だ。

仕掛けを道糸に絡ませない

マダイ釣りでは長いハリスを使うため,仕掛けを上げてみると自分の天秤や道糸に仕掛けが絡まっていたというケースをよく目にします。仕掛けが道糸に絡まる理由には,仕掛け投入方法の不味さが1番の原因であり,必ずコマセカゴから先に落とし最後に針先を投入するようにしなければならない。また初歩的なことですが,仕掛けのハリスは手や足を使ってしっかり伸ばしてから,天秤にセットするだけでも随分と改善されます。それに付け加え,天秤自体の性能が悪く道糸に仕掛けが絡まってしまう場合もありますので,使用する天秤は1.5o×40p前後のモノで,絡み難いものを選んで準備しておきましょう。オススメは美咲のスナイプアーム,ダイワのリーディングアームなどは優れものだ。

ハリスヨレをなくす

ハリスがヨレると結果,色んなトラブルに繋がるので注意したい。ハリスがヨレる大半の原因はエサの付け方によるもので,基本とおり尾羽をとって真っ直ぐにつけるように心掛けましょう。下図にはヨレないエサ付け方法を記載したので参考にしていただきたい。それとハリスのヨレを画期的に軽減するアイテムがあるので紹介する。2連〜3連結したダブルクレン・トリプルクレンのサルカンが市販されており,これを使うと大幅にヨリを取ってくれる。クッションとハリスの間に装着するだけでかなり効果があるので,重宝する逸品だ。

クッションの点検

天秤の先には1.5ミリ×50p程のクッションを着けるが,中古ならば使う前に必ずサルカン部分やゴムの部分を点検しておこう。ゴムは軽く引っ張って亀裂がない事を確認しサルカンは塩で腐食してないか点検してから使うように習慣づける。大物が来てからでは遅いので,できれば新しいものを使うようにしたい。

長ハリスの利点

使うハリスだが私はフロロカーボンの4号を標準としている。魚にハリスが見える見えないではなく,4号ならば10K以上のマダイも十分獲れる強度だし,マキエと自然に同調させるという点でも,しなやかさもある4号がベストだと思う。ハリス長は潮流によって変わるものの標準で7〜10m。マダイが嫌うとされるエサカゴや天秤をマダイの視野から離すため,ハリスを長くするのが最大の理由だが,潮の流れが速いときなどマキエサと同調させやすくなり,エサがより自然に動くことも理由の一つ。またエサとりから釣り針を離す点においても現在はロングハリスが有効とされています。基本的には1本針が望ましいが,タナを広く探る場合などはエダ針をつける場合もある。この際はつなぎ部分を編みこむなど補強をしておきたい。

針,ハリスは“最重要”点検項目

私の場合,マダイ針11号を基本とし,喰いが落ちたら10号に即チェンジといった単純な選択方法ではあるが,針先とハリスの点検だけは毎回投入毎にしている。針先が鈍るとエサツケにもフッキング時も当然影響してくるし,私自身の数々の失敗談から,これらを怠っていると千載一遇のチャンスが訪れた時にも悲しい結果になってしまう。マダイが釣れたら必ず針先をチェックし,違和感があれば即交換します。曲がっていなくてもマダイを3枚ぐらい釣ったら交換した方がいいでしょう。ハリスもチモト周辺を中心に痛みがないか投入毎に確認します。5枚くらい釣れたらハリスも針もオール交換するようにした方がベターです。また好奇心の多い魚だけにチモトに発光玉の2号位を付けてやると好釣果に結びつくことがある。ただしエサ盗りが多い場合は逆効果になり得るので,その際は即外すなどした使い分けが必要となります。

コマセとツケエ

コマセはオキアミ生のLまたはMサイズを用いるのが一般的で,ツケエサはオキアミ生のLLか3Lを別途用意する場合が多い。しかし我々の錦江湾ではコマセのボイルオキアミの中からツケエサに合うボイルオキアミを選別して使っている。ツケエサに向いているのは,頭の部分がぷくっと膨れていて全体的に粒が大きく,ちゃんと目玉が2つあるもの。またコマセに使うオキアミはバケツの中に海水を浸るくらい入れて付けておく。乾燥させると海中で浮き上げってしまいタナボケを起こしてしまう原因になるので注意しよう。

“棚とり”と“潮”そして“コマセワーク”

さて次はマダイ釣りの実釣についてです。マダイ釣りはズバリ“棚とり”です。いかにマダイのいるエリアに仕掛けを入れられるかという事です。この棚とりを正確にするために,“潮を読む”という事とコマセワークが必要になってきます。上層や中層,海底付近の潮流は2枚潮,3枚潮というケースがあるように時間によって変化します。我々の仕掛けも投入毎にこの潮流に影響され,海底まで沈んで行きます。ですからこの潮流を読みきれないとコマセカゴの実際の位置と自分が思っている位置とが狂ってしまいます。ベテランになると1分間でハリスがどのくらいフケるのか?数投もやるとわかることでしょう。潮を読み自分のコマセカゴの位置を把握して仕掛けの流れ方までイメージできる人は結果,よく釣ります。もうひとつはコマセワークです。マダイ釣りといえば仕掛けを入れてから10分も“ズーッ”と待ちつづけるイメージがありがちですが,実は4分か5分間隔で的確に手返しした方が好釣果に繋がります。私の場合,着底後にタナまで上げたら1分はそのままにし,その後着底し直し,ハリスのフケ具合を確認,再度タナまであげて1分待ちます。同じ作業を2回したら回収してやり直します。コマセは約4分でなくなるような調整にします。こうすることでコマセの存在を長時間アピールでき,寄ってきたマダイをゲットできる確立があがるわけです。ここで注意すべき点は1分ごとに着底しなおすということ。かかりズボ釣りの場合,潮流が早いとどうしても仕掛けがフケてしまう為,いくらフケたのかを知るためにもコマセカゴを一定のスパンで着底させ,タナを補正しなくてはなりませんがマダイが嫌うとされるコマセカゴをマダイのいる海底まで下げるというハンディーがついて来ます。コマセカゴを卸す時はゆっくり静かに行い,着底したらマダイの視界から早く遠ざけてやるようにしてやる。この点を注意してやるだけでも釣果はのびてくるでしょう。それとこのやり方は自然に落とし込みの誘いにもなるため,海底にゆっくり落とす間にマダイがヒットするケースが多くなります。喰い気のあるマダイは上から下へと落ちるエサによく反応するのでコマセを出し,ロッドをゆっくり立てて,落とし込みをイメージしながら,上げた分だけゆっくり下げてやる,“下への誘い”はノッコミ時などの喰い気のあるマダイには有効となります。

アワセの違い

いよいよマダイがヒットしてきた瞬間,間髪入れずに即アワセを入れよう。ノーマルタックルの場合はビシが重いため,その反動で向こうアワセでも上手くフッキングしてくれる。しかし,ビシの軽いライトタックルの場合は,アワセを大きく入れないと上手くフッキングせずにスッポぬけしてしまうので注意しよう。アタリの出方がノーマルタックルより遥かにわかりやすいライトタックルでアワセる瞬間はLTマダイの至福の時だ。

 

 



沖釣りライトタックルゲームで魚の王様“マダイ”を釣る!

船長の船長による船人のためのコラム   月刊釣りファン 連載

姿、味、色と三拍子そろった魚の王様『マダイ』。桜の咲く頃,産卵のため浅場へ乗っ込んでくる真鯛を特別に“桜鯛”と呼び、昔から縁起物や高級魚としてお祝い事等に用いられてきた。今回はこの人気ターゲット“マダイ”をLT“ではどう釣るのかをわかりやすく解説していく。

LTマダイの基本は軽いコマセビシ
ノーマルとの最大の違いは軽くて小さいコマセビシを使うという事。ビシの号数を落とせば,アタリはダイレクトに伝わり,コマセビシを嫌うとされるマダイへのプレッシャーも軽減できる。ライト化すると,小型両軸リールやゲームロッドも使えるようになり結果一日中,手持ちで攻め続けられる沖釣りへと変貌するのだ。ただし軽いビシでも釣りを確立させるためには,潮流を受け難く且つ,いざ大物がヒットしてきても丈夫で細いPEラインが必要になる。コンセプトも”少ないコマセで如何に釣るか“という点でノーマルとは違い,あくまでもツケエサ重視のスタイルになる。

タックルはライト。でも仕掛けは今までと同じ
LTだからといっても狙うサイズが変わる訳では無く,10Kを越す大ダイがヒットしても獲れる仕掛けでないと駄目。ハリスはその釣り場に応じても変わるが,標準でフロロの3〜5号であれば安心だろう。針は狙う魚のサイズから,マダイ針10〜12号程度からチョイスする。基本は1本針だが,エダ針も1本位なら,タナを探るひとつの手段として有効。ただしモトスとの結びは編み込んだりして万全にしておこう。

カギとなる“コマセワークとタナとり”
この釣りのカギと言えるのは,ズバリ!コマセワークとタナとりになる。少ないコマセでも,海中での存在はマダイには不可欠で,パラッパラッと少量ずつ,一定時間でなくなるように的確に撒く必要があります。私はインターバル5分と決めて,仕掛け投入・回収を繰り返しますが,5分弱で丁度コマセがなくなるようにコマセビシを調整をしています。続いてタナとりですが,まずは船長指示に従うということが一番です。おおよそですが,海底質が砂泥ならばタナは低め,岩礁なら高めと考えておけばいいでしょう。食性からも大鯛ほど高めのタナでヒットすることが多くなりますが,      それに加えて春先は底潮の水温がまだ低いため,海底より上ずる傾向にあることも頭に入れながら,ヒットするタナを早く探し当てる事が,大漁へのカギとなります。

有効な誘い
この時期のマダイは食欲旺盛なので,ただ静かに待つより,ツケエサをアピールするような誘いが好結果を出すことが多い。上から下へと落ちてくるエサに敏感なマダイは,特にゆっくり下へと落ちる誘いが有効で,ツケエサが落ち着くと同時に,一気にガツンと喰ってくるケースが多いからだ。軽いLTならこのような誘いも楽にできるので,定期的なコマセワークに,有効なロッドアクションを加えて,喰い気のあるマダイを効率よく釣ってしまおう。エサ盗りが少ない場合は,針のチモトに発光玉を付けるのも是非オススメしたい。

アワセは大きく入れる
いざマダイがヒットしたら,向こうアワセではなく,必ず大きく強めにアワセを入れましょう。ノーマルと違いビシが軽くロッドも柔軟なため,マダイの硬い口に針が刺さり難いからだ。途中でのスッポ抜けを防ぐ為にも,ドラグをややきつめに設定しておき,アタリがあれば迷わずアワセを大きく入れ,確実にフッキングさせてからリーリングに移ることを心掛けましょう。

マダイ釣りで失敗しないために…
どの魚釣りにも共通して言えますが,まず魚に近いところから気をつけましょう。
@針とハリスは仕掛け投入毎に点検し,痛んでいたらすぐ交換しているか。
Aエサは尾羽を取り,まっすぐ付けているか?
Bクッションやサルカンは新しいものを使用しているか?
C道糸(PEライン)にキズはないか?
Dドラグ設定は丁度いいか?

私のLTマダイのシステム
ロッド:リーディングXA46(ダイワ)
リール:ハイパータナコン400FBE(ダイワ)
PE:ライトタックルG# 1.5号(GOSEN)
天秤:スナイプアーム1.2o−30cm(美咲)
ハリス:ルーツ4号(GOSEN)
発光玉:発光玉8Hハ−ド1号(TOHO)
針:閂マダイX11号(オーナー)
コマセカゴ:メモリービシ(美咲)
クッションゴム:プレミアムクッション1.5o×50p(ヨーズリ)
         厳選ゴムヨリトリ真鯛1.5o×50p(ヤマシタ)

 



謎の多い魚 タチウオ

(月刊 釣りファン ”ルミカ特集”より)

魚屋でもよく見かけるタチウオだが,その殆どは切り身の状態で売られている。生きたタチウオを初めて見た人は思わず『きれいだぁ』と口にすることでしょう。太刀魚の生態は最近になって要約,解明されてきたが未だ謎の多い魚。生活圏も海底から表層までと広範囲で,エサとなる小魚を追い求めるため群れは頻繁に移動する。普通、魚の大きさは長さで表すが、太刀魚に限っては長さではなく,「指、何本」と体高の高さを人の指の数で表す独特の表現をする。指2本ぐらいの小さなタチウオをベルトサイズといい,指7〜8本にもなるとドラゴン級と呼ばれる。

ナイトタチウオで秋の夜長を満喫!(釣行記)

9月中旬,ナイトタチウオに集まった4人を乗せ,船は重富漁港を午後8時に出港した。まだ残暑厳しい昼間とは違い,この時間ともなればちょっと肌寒い感じもする。錦江湾でのタチウオは7月のベルトサイズから始まり,8月には指3本,終盤の9月下旬には指4〜5本がレギュラーとなっている。しかも,指10本以上のドラゴン級も時折釣られるといった好釣場だ。15分程走ったところで船は減速し,魚探で海中のタチウオの群れをゆっくり探し始めた。今晩は風も波もほとんどなく,海は錦江湾ならではの“湖”状態である。タチウオ釣りにとって有り難い海の状況に感謝しながら,釣りの準備に取り掛かかった。

獰猛さと臆病さの両方を持ちあわすタチウオ

30号の鋳込み天秤に仕掛けはハリス6号の1本針と実にシンプル。この1本針に付ける今日のエサは生サンマの切り身を選んだ。まずはタチウオの状況を見るためにも,サンマの切り身を針にチョン掛けにして投入してみる。指示タナに着いたら,竿先を海面から目線まの高さまでゆっくりしゃくり2秒ほど停止する動作を繰り返しながらエサを喰ってくるタナを探っていく。と水深20mアタリで“ゴツゴツ”とタチウオのバイトサインが手元に伝わってきた。しっかり針掛かりさせようと慌てず辛抱するが,その内にアタリがなくなってしまう。回収してみると,エサは1pくらいまで食いちぎられているではないか。1投目はタチウオに軍配があがったようだ。タチウオは執着心のある魚で,1回エサを見つけると,そいつが最後までエサを追い続けるらしい。切り身エサの場合も同様だ。エサが1p位の長さになるとピッタリと止めてしまうのは,見切って喰うのを止めてしまってるようだ。タチウオの捕食スタイルは大きく口を開けず,エサを少しづつ鋭い歯で,切り裂いて食べている。エサが残るのはこのせいで,1cmになったエサを追わないのは,やはり良く見えているからに他ならない。獰猛だが臆病で用心深いといったタチウオの性格がここからも伺えるのだ。

豪快なタチウオの引き

アタリが多いのに中々針に掛からないタチウオに『今度こそは釣ってやる』と意気込んで2投目を投入する。早く次なる勝負がしたく,仕掛けが沈んでいく時間も長く感じる程だ。1投目同様,第2ラウンドも20mアタリで『ゴツゴツ…ゴツゴツ』とエサを喰ってきた。竿をゆっくり,リフトするように上げながら本アタリを誘うと,待ちに待った『ガツン・ガツン』と竿を絞り込むアタリがきた。思わず『よぉし!!』と言いながらリールを巻く。タチウオ独特の引きは強く,ドラグを出したり,急にテンションが抜けて軽くなったりと,釣り味の良さもこの釣りの人気の一つだろう。あがってきたのは銀白色に輝く指4本サイズ。メタリックな魚体は,眩しいくらいで,背ビレはウェーブ状に動き,泳ぎの得意な事を証明しているかのようだ。一緒に乗船した釣り客もタチウオの引きを楽しみながら,次々に釣っている。

光るものに反応するのか

動くものと光に反応すると言われているタチウオだが,深海に生息している魚は,魚本来が持つ生物発光を目印に捕食しているらしい。チモトに付けた夜光チューブを光らせた場合とそうでない場合とでは確かにアタリ方が違ってくる。今回は潟泣~カの“チモトホタル”を使ってテストしてみた。タチウオ針のチモトに夜光チューブ,その近くにチモトホタルを装着。夜行性の魚が生物発光を目印に捕食するなら,それに似せて作られている超小型の発光体に違和感を感じるハズがない。発光自体も柔らかく付属のゴムチューブを調整すれば『点発光』も演出できる。予想通り2投目もタチウオは喰ってきた。明るすぎない点発光を余程気に入ったのか納竿までタチウオの入れ食いが続いたのだった。

ワンポイントアドバイス『エサ選び』

タチウオは身を喰う魚なので適度な厚み,匂い,脂分のあるエサを選ぶことが重要だ。この時期のサンマは,脂もノリノリで匂いもあり,新鮮なものが容易に入りやすい。しかも安いとあって打って付けのエサという訳だ。これを1p×5cm程の短冊切にして使うのだが,釣りたての脂がのったサバも代用できる。なければ魚屋さんに売っている脂がのった外国産サバもこの釣りのエサとして最適だ。ただサバを使う場合,厚みを約6〜8mm程に削ぎ落とす手間をかけなければならない。

ワンポイントアドバイス『締め方』

簡単に締める方法はサバ折り。しっかり胴体をつかみ,タオルで頭を持ってポキンと首を折ってやれば完了です。当然ですがカミソリのような歯には万全な注意が必要です。

アフターフィッシング

うろこも無く内蔵も少ないタチウオは裁くのもとっても簡単。料理を選ばず塩焼き,煮付け,ムニエル,天ぷらなどにしても美味しい魚です。特に釣りたての太刀魚の刺身は、釣り人ならではの特権なので一度ご賞味あれ。

 

 

 





 マダイ釣りの置き竿釣法(初心者向け)

ここでは,私の経験に基づき,ごく簡単に真鯛の狙い方を紹介します。

鯛釣り初心者のために少しでも参考になるよう,このペ−ジを開きました。
    
はじめに,
置き竿調法のマダイ釣りは決して難しいものではありません。

適当な
間隔に適量のマキエをして,たなを正確にとればあとは運まかせのいわば『待ちの釣り』です。

技術よりも
運とタイミングが必要となります。

同じ鯛釣りといっても
テンヤ釣りは全く正反対の『攻めの釣り』なので,経験と勘が必要となります。テンヤの落とし方

や鯛がテンヤに近づいた時,エビを口にくわえる時アワセのタイミングなど,どれが欠けていてもなかなか釣れません。

非常に面白い釣りですが,上級者向けになります。

錦江湾の真鯛はハリスをあまり気にしないと思われるので,安全に取り込める仕掛けを用意することも重要です。

釣り針,釣り糸の号数を落として釣っている,いわば『こだわりのある人』は別として,掛かった真鯛を確実に手中に

収めたいなら,安全な仕掛けを使用することです。

ハリスは丈夫なフロロカ−ボン100%のもので5号以上を,針は船マダイの12号以上を使用します。特に注意しなけ

ればいけないのは,タックルのチェックです。

サルカンやクッション,天秤など古い物やキズがある物は絶対使用しないでください。

この
不心得タックルでバラスことが非常に多いものです。

事前に点検できるところは必ずしておいてください。大鯛が針掛かりしてからでは,もう間に合いません。

次にドラグは,こまめに調整しておきましょう。水深にも寄りますが,だいたいの真鯛は針掛かり時と中層付近で強烈な

引き込みをします。

このときドラグを閉めすぎていたりドラグがうまく働かないとバラシてしまうので,なるべく
ドラグ性能のいいリ−ル

お使いください。私の場合,根掛かりしないような釣り場では,真鯛が引き込む力の約半分を,ドラグでカバ−するよう

に調整します。残りはクッションや竿のしなりで耐えるようにしています。

逆に瀬の荒い釣り場では,仕掛けを大きめにしてドラグはきつめに調整します。

クッションと竿のしなりで,やや強引に瀬から引きずりだし,安全な水深でドラグを弱め,中層の引き込みに耐える準備

をしておきます。ドラグ性能が悪いと急に緩みすぎたり,バッククラッシュしたりしてバラシの原因になりますので


ドラグ性能のいいリ−ル
を使うこと が重要になる訳です。

今まで紹介した
不心得タックルを使わない事とドラグ調整をする事を理解するだけでも魚をばらす原因が,かなり減る

でしょう。もし,大鯛の強烈な引き込みがあなたの竿にきても,
必ず釣れるはずです。

釣り場,釣り場で釣れる時間帯や潮汐が釣果に影響します。

釣行回数を重ねる事で,
各釣り場を攻略するデ−タを身につけていけば,釣果は次第に上がります。

経験を重ねてくれば今度は”たな”を替えていきます。


潮流によるハリスの流れ具合やエサとりの具合,エサの動きなど実際は見えない海底の状態をイメ−ジしながら,

たなを設定
することができたら釣りの楽しみ・釣果は倍増します。例えば根かかりしない釣場ならハリスを底に這わせる

釣り方もあります。現在マダイの釣り方は置き竿から
手持ちへ変わってきつつあります。何故かというと,まずロッド

アクションにより,エサを自然に動かしマダイの食い気を誘い出しながらアタリをダイレクトに感じることの楽しさ故です。

この手持ちマダイをするためには,軽いタックルが必要となりますが,各メーカーから計量のライトタックルがどんどん

作られてきたため,一日中シャクっていても,さほど疲れずにできるのも普及してきた要因の一つでしょう。

ライトタックルで仕留めた魚は,釣ったという感動がさらに大きく,病み付きになりますねぇ。

ハリス10Mの天秤仕掛で5Mだけ上げて狙う。  
ライトタックルの手持ちマダイへ

魚が海底に沈んだエサをあさっている中に自分の仕掛けがある訳です。

エサ獲りが多い釣り場ではエサ獲りがいない層まで仕掛けを上げて狙います。

マダイは活性があるのでパラパラと流れるマキエサに誘われて,釣り棚まで上がってくることが多い。自分が狙った

通りにヒットすれば自身がついてきます。

最後に,『釣ろう 釣ろう』と意気込んで,竿ばかり見ているような人の竿には,不思議と釣れないものです。

『いつかは くるだろう』ぐらいのゆったりとした心構えの人の方がこの釣りには向いている気がします。もし,それでも

釣れないときは,残念ですがあきらめて次回にかけることです。

釣行回数を重ねれば,大鯛にめぐり合えるチャンスも増えます。

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第2回 ドラグとマキエについて

第一にドラグ調整をする(真鯛)

「せっかく大鯛がヒットしたのにバラしてしまった!」という方!

それが10Kオーバーだとしたら,大チャンスを逃したことになります,

一定のテンションをかけ,ハリスをたるまさないように,やり取りをするのはもちろんのことだが,ドラグ設定が悪すぎる方が多い。

最近はドラグ閉めすぎの人はさすがに少なくなったが,逆に緩めすぎの人が多すぎる。

緩めすぎるとどうなるのか?

@瀬に持っていかれて切られてしまう

A途中でスッポ抜ける。

@は最初の引き込みを耐え切れず瀬で切られるのだが,Aは針掛かりが悪いために,中層で抜けてしまう。

上記では真鯛が引き込む力の約半分をドラグでカバ−し,残りをクッションや竿のしなりで耐えると紹介しているが,5号ハリスを使うなら

クッションと竿のしなりだけで3kクラスまでは充分上げられる。大鯛を安全に上げるためのドラグ調整の目安として,真鯛が引き込む力の

約半分
と表現しているが,この半分の力をドラグでカバーするために調整するには,ドラグを

相当絞らないと駄目。鯛が引き込んだときだけドラグが効く状態がBESTなのです。

心配な方は乗船時聞いてください。

第二にマキエはしっかり!

いうまでもなく,マキエは魚を寄せるため,散らさないために撒く。

釣れている最中だけ一生懸命撒く人もいるが,効率よくマキエを撒くことは非常に重要。

アジ釣りなら釣れだすまで,エサカゴに2/3ぐらいマキエをいれてシャクリだし,

無くなるころに上げてこれを繰り返す。最初はマキエを撒くだけの気持ちで手返しする。

マキエをカゴ一杯に詰め込んでいる人が多いが,釣棚でエサも出ない状態では効果ゼロ。

逆に巻き上げ途中にエサを出してしまえば魚群を遠避けてしまう。

確実に指示された釣棚でマキエを出すことは重要なのです。

釣れだしたらエサカゴに半分弱マキエを入れて釣る。魚をその場に引き止めるためには手返しを早くすることが釣果に大きく響きます。

他人のマキエを頼らず,自分のマキエで釣ることです。

「釣れないから撒かない」のではなく,マキエの撒き方が釣果を大きく左右するのです。


第三に船長指示を守る


指示を忠実に守る船長支持を忠実に守る人が,結果的にいい釣果を出す。船長の指示が全て当るとは限らないが,釣らせようと的確な

アドバイスをしているはずです。

疑問な点は聞けば教えてくれます。

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第3回 竿頭になるために

時合いを大切に

船釣りでは,船が瀬上にくるようにまたは実績の高いところにくるようにとめます。

魚探で魚群を探りながら適所にとめます。(そうなるように努力しています)

ご存知の通り,潮流と瀬の関係や”まずめ”を考えながら一日のスケジュールを

組みたてていきます。

みなさんが船に乗って狙える”潮”といえば,ほとんどが一日の内に”一潮”です。

(運がよければ”二潮”狙える場合がありますが・・・)

ということは,ターゲットの魚が活発にエサを求める時合は,”2回しかない”と考えてください。

だから,釣れる時に仕掛けを絡ませたり,手返しの悪い方は絶対に竿頭にはなれません。

例えば入れ食いの時,ベテランの仕掛が絡まったとします。

ベテランなら『仕掛を解くのに時間がかかる!』と判断したら,すぐ新しいのに交換するでしょう。要は時間が勿体無いのです。

釣れない時間ならともかく数少ない”時合いの大切さ”を知っているからです。

ほとんどの場合この時間に”フル稼働”した方の釣果は断然良く,他と差がつきます。

例えば下記に上げた点に該当する方は,反省しましょう。

@絡まった仕掛をのんびり解いている人

A時合いがきても,釣りのペース(手返し)が上がらない人

B勝手に棚を変えて釣っている人

C自分の竿が曲がるまで何分でも仕掛を上げない人

D時合いにメシ食っている人

E時合いに寝ている人

いつもたくさん釣る人の行動をよーく思い出してください。


マキエは魚を寄せるためと散らさないために撒きます。

この入れ食い時間のマキエは魚を散らさないために撒くのですから,詰めすぎてエサが出なかったり,仕掛を入れるのが遅かったりする人

は大漁に恵まれません。といっても,慣れないと手返しはアップできまないし,急いで仕掛を投げ入れて針を手に引っ掛けたりするようでは,

問題外です。

経験を重ねれば要領もつかみ手際もよくなりますので,『釣れる時に一生懸命釣る』という心構えだけは持って釣行してください。私どもから

みて,釣れる時に一生懸命釣ってくれる人は


好感が持てるが,逆にそうでない方には教える気にもなりません。初心者は別ですよ。

『こうすればもっと釣れるよ!』と船頭に教われる人は上達も早いだろうし,実際よく釣ります。

この差は大きいと思います。

ただ,自分は海に出て釣り糸を垂れる事自体が好きで釣果にはこだわらないと思っている人や

自分流の釣り方・ペースを楽しみにしている方は,上記の事を気にしないで下さい。

あくまでも,『どうすれば竿頭になれるのか? もっと釣れるには?』とお悩みの方への

アドバイスですから,自分にあった釣りを無理に変える必要はありません。

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 ★キス釣り

海釣りは『キスに始まってキスに終わる』と思っている。

子供の頃に釣りをするといったらキス釣り。年をとってからは気軽に楽しめるキス釣りをする方は多い。だからキス釣りは


一生楽しめる釣りだと思う。キスが少なくなっている海も多いらしいが

幸い錦江湾には、まだキスがたくさんいます。ありがたいことですね。さて、防波堤や砂浜で手軽に楽しめ釣り方も簡単なので、

ファミリーフィッシングにバッチリのキス釣り。仕掛けは市販の2〜3本針を使用します。針は9号が標準です。

オモリはジェット天秤の15〜20号を使用します。リールは3号の道糸が150M程巻いているスピンイングリールを使用します。

竿は3Mくらいのもので充分です。エサは干潮時に岩混じりの砂浜で岩をおこしたりすると、1時間程で結構取れます。

が釣具屋で売っている岩ゴカイや地ゴカイを買うのが楽です。但しエサを購入するときは鮮度が重要なので、

よくチェックしましょう。また移動や釣行中もエサが弱らないようにする工夫が釣果に影響しますよ。釣り場も錦江湾だったら

結構あるので、今日はどこに行くか決めるの面白い。初心者だったら防波堤の方が楽しめるでしょう。キス釣りで狙うポイントは

海底がデコボコしているか、駆け上がりの部分。仕掛けを投げ入れ底をゆっくり引いてくれば、海底の情況はすぐわかる

はずです。海草が引っかかるようなポイントは避け、デコボコしているところ『ヨブ』を攻めましょう。遠投して少しずつ引き寄せ

当たりっを待つ引きつりが効果的で、同じヨブで何匹も当たる場合が多い。このヨブを探り当てるのが楽しみの一つとなる。

引くスピードも影響するがシーズンだったら、気にしなくて良い。冬場は、大型キスを狙える時期となる。エサは1本に1匹づつ

付けて、キスが固まっているヨブを探す。この場合は置き竿が効果的。特に冬場の大型キスは一つのヨブに相当数たまっている

ケースが多いため見つければ、大釣りできる。

 


 天秤釣りと胴付釣りの違い

一般的にアジやサバなどは胴付仕掛け(サビキ)で狙い、マダイやハマチなどは天秤釣りが相場である。なぜか?私が思うにアジ・サバ

は群れを見つけて、その中に仕掛けを入れて、釣る訳で手返し勝負のカンがある。エサカゴのマキエサがなくなるまでの時間内で

釣れるのが最も望ましい釣りだから、胴付がトラブルが少なく有利となる。また一度に何匹も釣るには、天秤仕掛けでは難しい。

一度に広範囲に釣り棚を攻められるのが胴付仕掛けといえる。、一方、マキエサを撒いて魚を寄せて狙う天秤仕掛けは、活性の高い

ターゲットだけを自分の釣り針までおびき寄せて釣るマダイ釣りなどに効果的なのだろう。自分で考えてタナを決めなければ釣れない

仕掛けとも言える。しかし、食いが立ってきた時や悪い時、潮の早い時やゆるい時は、胴付の方がマダイが釣れたり、天秤仕掛けの方に

アジが良くきたりするときがある。これは一日一日で違うため、どちらがいいか、言えないが一般的にアジは胴付、マダイは天秤となる。

例えば私がマダイを狙う時は、メインは天秤仕掛けだが、他に1本は必ず胴付仕掛けを入れておく。今までこれで成功しているし、

最初の1匹目は胴付仕掛けが多い気がする。

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 お問い合わせは  80−5202−7733 海晴丸 中田

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